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しばらくして落ち着いてきたミニョに、サプライズがあると教えてあげる。
ドアに注目するようにと…
「え?何があるんですか…好奇心いっぱいで入り口を見つめていたミニョだが、ノックの後に入ってきた人物を見て、これ以上なってくらい目を見開く」
「オッパ…オッパだぁ」
「ミニョ…ミニョ…会いたかったよ」
ミナムがベッドに駆け寄り、ぎゅうっとミニョを抱きしめると、折角泣き止んだその瞳から、大粒の涙が再び溢れる。
当然だ…ミナムにはもう2年近く会ってない。
シヌの前で吐露することはなかったが、きっと寂しかったのだろう。
「オッパ…もう来るなら来るって教えてよ」
泣きながらぷぅっと口を尖らせるミニョ。
泣いているのか怒っているのか、忙しい。
「ごめん…驚かせたかったんだ。もちろんシヌヒョンにも知らせてなくてさ。滅多に見られないびっくり顔はレアだったよ」
ちょっと拗ねるミニョを必死で宥めるミナム。
双子だが、やっぱりミナムはミニョの兄貴だと再認識した瞬間だった。
しばらくして…
「ミニョ…実はもう一人いるんだ…会って貰いたいやつ?良いかな」
「うん…大丈夫だよ」
いいにくそうなミナムに対し、がんばって笑顔を見せるミニョ。
するとゆっくりあいたドアから、入ってきたのは
こんなに緊張したこいつを見たのは初めてだとシヌが思うほど、コチコチに緊張している。
「あの…こんにちは…オレはその…」
ミニョと目を合わせるのが怖いのか、俯きがちでいるのだ。
「あっジェルミさんですよね?」
「ええっミニョ!!オレ…オレの事わかるの」
ミニョの呼びかけに、はっと顔を上げたジェルミ。
だが、ミニョはゆっくりと首を横に振る
「いいえ…ジェルミさんのことは動画サイトで見ました。オッパと同じグループですよね?すごく楽しそうにドラムを叩いていらして、私までHAPPYな気持ちになりました。」
ミニョにとっては初対面のジェルミだが、彼女なりに思うことがあったのだろう。
対してジェルミは何も話そうとしない。
やっぱり…忘れられたのはショックなのだろうか?
だが…ジェルミの反応は違った。
よく見ると肩を震わせている。
「グス…ミニョ…ありがとう。オレの名前覚えてくれて」
まるで子供のようにぐちゃぐちゃの顔で泣き出すのだ。
「オイ…なんでお前がそんなに泣くんだよ。オレが泣けなくなったじゃないか?」
呆れながらも、ジェルミにティッシュを押し付けるミナム。
「ごめん…だって…だって嬉しいんだもん…ミニョあのさ…突然こんなこと言われて困るかもしれないけど…オレと友達になってくれる?」
誰とでも仲良くなれる特技のジェルミが、自信なさげな表情で必死に訴える。
「はい…私でよければ…兄ともどもよろしくお願いします」
にっこりと笑うミニョ。
「ミニョ…あっありがとう…ありがとう」
更に涙腺が決壊したジェルミ。
(良かったな…)
シヌはそんなジェルミを、穏やかな表情で見つめていたのだった。
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ミニョちゃんと心の距離が近くなったと感じれば感じるほど、複雑なシヌ。
折角チャンスなのに…付け入るようなことが出来ないのですね。
そして・・・やってきましたミナムとジェルミです。
いつもの勢いはすっかり鳴りを潜めたジェルミは、ミニョちゃんに会うのを怖がります。
だけど…他でもないミニョちゃんによって元気を取り戻しました。
実はミニョちゃんサイドで前回の続きをかいていましたが、あぼーん(涙)
仕切りなおしで、こういう展開になりました。