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ROULETTE 39


あえて乱暴に腰を動かすテギョン。


ミニョに対する後ろめたさからなのか、優しく抱くのことは出来なかったのだ。


この行為自体許される筈などはないが、心がないからと無理やり納得させる。


そうして今にも達するかと思ったその時、避妊具の持ち合わせにないことに気づいてしまう。慌てて行為を中断し自信を引き抜くテギョンに、マリアンヌは怪訝な様子だ。


 


仕方なく理由を話したが、マリアンヌはそのまま行為を続けろという。


「大丈夫よ…病院で薬を処方してもらえるから…」


「いや…それは」


「もうっ時間がもったいないじゃない…あら?ちょっと元気がないわね」


「おいっ何を!!っ」


 


あっという間のテギョンの熱は、マリアンヌの咥内で侵される。


ミニョにこの行為をさせたことはない。


まだまだ初心なミニョだから、泣き出してしまうかもしれない。


もちろんそんなことをしなくても、テギョンの心は満たされていたのだ。


 


だが心と体を切り離している今、理性よりも欲が勝ってしまった。


何より、マリアンヌの巧みな舌使い。


テギョンの手は、自然とマリアンヌの秘部へと手が伸びる。


それぞれから発する水音が更に興奮を高めてゆき、あっという間に元の勢いを取り戻した自身。


 


マリアンヌの身体を反転させると、腰を持ち上げ一気に捻じ込んだ。


十分濡らしているはずなのに多少の窮屈さを感じる。


先刻の大胆な行為をするマリアンヌがまさか…と考える余裕などなかったのだった。


 


「ハァハァ良いのか本当に?このまま?」


テギョンの問いかけに、マリアンヌは呼吸を乱しながらも頷くが


腰を激しく打ち付けたのち、テギョンの迸りはマリアンヌの中で解放されたのだった。


 


翌日テギョンが目を覚ましたのは夕方近く。


隣に目をやるとマリアンヌの姿はなく、慌ててベッドから出て隣の部屋に向かうと


テーブルに、メモが残されていた。


 


『昨日はありがとう。私の連絡先です。』


テギョンはすぐさま、携帯を掴んでいた。


 


何度かのコール音の後、聞こえてきたマリアンヌの声。


黙って帰ったことに苦言を呈したが、テギョンの眠りがあまりにも深いので


そそのままにしていたという。


言われてみれば、確かにそうだった。


病み上がりの上に、久しぶりの激しい行為だったのだから。


 


『今夜先輩と会うから、何とか聞き出してみるわ。』


「頼む…何かわかったら夜中でもいいから教えてほしい」


マリアンヌのその言葉に、一縷の望みを託したのだった。


 


そして…


日付が変わりしばらくして、マリアンヌの着信が表示されるとものすごい速さで通話ボタンを押した。


 


『あら?取るの随分早いのね』


「あっいや…それで?わかったのか」


『ええ…ミニョさんは特別病棟にいるわ。面会者に関して特に厳しいらしいの。


保護者の同意が原則ないと』


「そうか…」


保護者―すなわち兄のミナムのこと。


 


ミニョを傷つけた己をミナムが認めるわけはない。


せっかくすぐそばにミニョがいるというのに…会うことは叶わないのだろうか…


落胆するテギョンだが、マリアンヌの話は続いた。


 


『でもね?貴方は一般病棟で入院していたから、ちょっと面倒な書類の手続きとプラスαで入棟できそうよ』


「本当か?書類なら何十枚だって書く!!他にオレができるなら何でも」


ずっと靄がかかっていた目の前がようやく晴れたテギョン。


今すぐにでも、病棟に向かいたい衝動にかられたほど。


 


『明日、退院後の検査があるでしょう?終ったらナースステーションまで来てくれる?』


「わかった…疲れているのにいろいろと本当にありがとう…おやすみ」


マリアンヌへの心からの感謝の気持ちを込めて、テギョンは静かに通話を終えたのだった。


 


そして…迎えた朝


この上なく軽い足取りで、病院へと向かう。


 


診察室に入ると、アレルゲンの詳しい検査をすると言われてしまった。


「今回は偶然病院前で倒れたから大事に至りませんでしたが、きちんと調べておかないと


お仕事上影響されますよね?」


 


この病院に潜入するために、あえてアレルゲンのものを口にしたことなど


口が裂けても言えずに、医師たちの言葉にテギョンは素直に従った。


何よりこの検査を終えればミニョに会えるという思いもあったので、長い検査もおとなしく受け入れたのだった。


 


だが…テギョンは知らない。


この検査に時間を要してなければ、ミニョに会えていたはずであろうことを。


 


長い検査を終えたテギョンが気分転換に院外に出て、5分ほどで戻ったとき


自分の存在に過敏に反応した人物のことも、気づくはずはなかった。


 


ナースステーションに向かうと、すぐにマリアンヌがやってきた。


目の前で出された12桁のパスワードと数枚の書類。


特別病棟の入室に伴い、注意事項が事細かに記載されている。


 


最初のミニョとの関係に関しては、一瞬躊躇した。


当然恋人と書きたいところだが、ミナムの手前“親しい友人”としておく


シヌやジェルミもそう認識されているのだろうから…


そうして書き終えた書類を事務長に提出してから、ICカードを受け取った。


これと12桁の暗証番号を入力することで、特別室病棟を許可されたようだ。


 


これは非常に特別な措置らしい。


この病院で絶対の信頼を得ているマリアンヌが頼んでくれたからのようだ。


 


マリアンヌに案内されて向かったミニョの特別室。


だが…皮肉にも


ミニョは数日外泊許可をもらって、不在だという。


 


「申し訳ありません?確認していませんでした」


「いえ…気にしないでください…出直してきますから」


浮かない表情のマリアンヌに対して、テギョンは違った。



会うこともかなわないと思っていた数日前を思えば、確実に会えるとわかったのだから。



=======================================



連続のテギョンさんでした。ミニョちゃんに会うために必死です。



そして執念からようやく、たどり着けそうになった時…自ら起こした行為によって



究極のニアミスになりました。




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